奇跡のステッカー

おかえり、ここはな。
戻ってきてくれて、ありがとう。

たくさんの車に踏まれ、傷だらけになりながらも、奇跡のように私たちのところへ帰ってきたステッカー。

今では、私たちにとってちょっと特別な存在です。

このステッカーは、もともと車につけていたマグネットステッカーです。

どこで落としたのかもわからず、走っている途中で飛んでいってしまったのだろうと思っていました。

それから4日後。

いつもここはなに出入りしてくれている自動車メーカーさんから、電話がかかってきました。

「道沿いに“ここはな”って書いてあるものが落ちていたんだけど、違うよね?」

「それ、うちのです!数日前からなくなっていたマグネットだと思います!」

「わかった。じゃあ戻って取ってくるよ」

そう言って、拾いに戻ってくれました。

驚いたのは、見つかった場所。

ここはなのある永山から離れた、たくさんの車が行き交う環状線沿いでした。

戻ってきたステッカーには、たくさんの傷と汚れ、そしてタイヤに踏まれた跡。

4日間、いったいどんな旅をしていたのでしょう。

あれだけたくさんの車が行き交う場所で、なくならずに残っていたこと。

そして偶然そこを通ったのが、「ここはな」の名前を知っている、私たちとつながりのある人だったこと。

見つけて、拾って、私たちのところまで戻してくれたこと。

いくつもの偶然が重なって、帰ってきました。

お帰りなさい、戻ってきてくれてありがとう

「奇跡のステッカー」として、ここはなに大切に飾ってあります。